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zoom RSS 細胞のリズム/無意識のリズム

<<   作成日時 : 2014/10/26 11:00   >>

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無意識のリズムについて少し妄想してみよう。
先日大阪の Gallery Nomart さんでの催しへと参加させて頂いた。
芸術ディレクターである林聡さん作製のオーディオで音楽を聴く会である。
『リズム/ノイズ/細胞そして脳波』 と言うキー・ワードを選曲に設定した。
まずはオウブの中嶋昭文さんが制作された生体活動を音源とする作品。
呼吸音を源とするものから心拍をマニピュレートしたものへ。
そしてエスプレンドー・ゲオメトリコへと移行する。
この流れの内では音楽のリズムは細胞のリズムであることが容易く了解された。
中嶋さんがテクノに注目していたのもこの関係ゆえのことなのである。

ステーヴ・ライヒからテリー・ライリーそしてトム・レッシオン
そして RRRecords の “500 Lock Grooves” およびノンが創生する永久音へ。
先日来日したジョセフ・ハマーのループとライヴ・テープ・マニピュレーションまで。
最後は是非林さんのオーディオで聴いてみたかったアナログ盤を取り出した。
まずはクロームの “Chronicles”。
数奇としか言えない運命を辿ったファビエンヌ・シャインのヴォーカルも入っている。

そしてラストにはジミ・ヘンドリクスの “Electric Lady Land” を用意した。
このアルバムは催しの少し前に唐突な感じで選んだものである。

リズムあるいは細胞などをトピックとする催しの閉めが何故ヘンドリクスなのだろう?
多分それには意味などないのだろうと想っていたがあるエピソードが想起された。
生前のヘンドリクスがキング・クリムゾンで演奏するロバート・フリップと初めて会った時の話。
サウスポーのヘンドリクスは左手を差し出してフリップにこう言ったという。
「心臓に近い方の手で握手させて欲しい」 と。
それはヘンドリクス一流のジョークだったのかも知れない。

だが考えてみると左手は確かに心臓に近い場所に存在する。
従って心拍が自身の心に従い変動する様を間近で受容する器官なのかも知れないのだ。

林さんのシステムで聴いたヘンドリクスのギターは本当に綺麗だった。
普通にはただ伸びやかにしか表面は聞こえない音に蠢く波動を想起させるのだ。
あの波動に刻印されている周波こそ心拍に由来するものなのかも知れない。
言い換えればそれは 『細胞のコーラス』。
ヘンドリクスの精神を直に反映する音だった様な気がするのだ。
『左手の握手』 というエピソードが持つ味わいは何とも得難いものだと今でも想う。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日はありがとうございました。
音の深みの中に潜んだ微細なものを露わにするというのが目指すところの一つなので、ジミヘンのくだりのご感想は嬉しいです。
FACTORY HOUSEオーディオシステムは、近日更なるバージョンアップをしてお披露目いたします。是非、聞きに来てください。
林聡
2014/11/04 17:52
いろいろとお世話をおかけいたしまして
ありがとうございます。
テリー・ライリーのムーグ・シンセサイザーの音も普通には
表面がのっぺりしていながら林さんのシステムで聴くと
表面に蠢く起伏が豊富に在るのが判りました。
丁度顕微鏡で音を覗き込んだ感じ?
音楽の全体とそれがどうバランスを維持しているのかが
大切なのでしょうね。
単なる感度の増大か音楽の理解を深めているのかが。
もうそれは言わばバトルでしょう。
感覚対認識の避けがたい戦いでは無いかと想います。
坂口
2014/11/07 18:52

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